初夏の九州旅行 (part18)





 12時56分、終点の人吉(ひとよし)駅に到着しました。
 人吉は、温泉でも有名なところです。
 そして、改札口も大きくリニューアルし、レトロな感じになっています。
 最大の要因は、SL人吉号が走り始めたことにあります。
 駅の支柱には、変わった置物を見つけました。
 しばらくすると、次に乗る列車が来ました。
 13時06分発の特急「九州横断特急」号、別府行きです。

これも2両編成の短いものです。
 車両は、キハ185系です。
側面にも九州横断特急の表示があり、専用車であることがわかります。
 扉の部分にもロゴがあります。
 さっそく乗り込みます。

ホームとの間も離れており、段差もあります。
 こちらがデッキの部分です。
リニューアルされており、下の床が木目調になっています。
 客室内へ入るときは、こちらの透明なガラス戸があります。
 こちらが客室内ですが、今まで乗ってきた列車に比べ、特徴はあまりありません。
 ごく普通の特急列車という車内雰囲気です。
 リクライニングも倒れますが、あまり深く倒れません。 また座席の間隔もせまいです。
 特徴の一つは、まずは窓框。

飲み物が置けるようにくぼみがありました。
 そして、背面のテーブルも木目調になっています。
 また、座席の上にはバス用のクーラーの調節があるのが特徴です。 
 運転台は、ワンマン列車と同じように、先までいけます。
そしてカウンターのような形になっているのも特徴の一つです。
 この部分までは、一般客でもはいれるので、最後尾からだと車掌気分や後方展望が味わえます。
 こちらがキハ185系の運転台です。
 定刻通り発車しました。 あっという間に町並みは消えて、田んぼが広がりました。
 13時13分、最初の停車駅である、渡(わたり)駅に到着しました。
 渡駅を出ると、球磨川が近づいてきます。 人吉から先は、球磨川と並行して肥薩線は走行します。
 今まで、はやとの風号やしんぺい号に乗っていたときが山線としたら、九州横断特急号の場合は、川線です。
 激しい揺れを伴いながら、列車は球磨川を進んで行きます。
 渓谷のような川になったり・・・。
 ゆったりとした川幅になったりと、川の車窓も変化します。
 球磨川は船下りも有名ですが、船は見えませんでした。
 すると、またごつい岩が目につく川の車窓になりました。
 次の停車駅が近づくと、すてきな旅を!という字が見えました。
 13時20分、一勝地(いっしょうち)駅に到着しました。
 一勝地の駅舎も歴史を感じさせるものです。
また、この駅は、名前の通り縁起の良い駅として有名です。
 駅を出ると、すぐに球磨川が寄り添ってきます。
 次の停車駅が近づいてきました。
 13時27分、球泉洞(きゅうせんどう)駅に到着しました。
 川幅のほうも少しずつ広くなっていきます。
 反対側の座席に座っていても、川が見えます。
 川の流れもほうもゆったりとなっており、下流が近づいていることがわかります。
 ちょうどこのころ、客室乗務員からキャンディーのサービスがありました。

九州横断特急号でもらったのは初めてです。
 山のほうもだんだんと低いものが目立ってきました。
 川の水はきれいとは言えないくらいの色でした。
 次第に川幅も大きくなってきました。
 途中で、橋を渡って、球磨川が見えるのが逆になりました。
 川沿いにたくさんの家が目立ち始めてきました。




[つぎへ]

[戻る]

[旅日記トップへ]

[トップページ]